言いづらい事もうまく伝えらるようになる、アサーションの考え方
どうも、かいろです!
本日はアサーションの話。
最近よく耳にするようになったと思います。
「自分も相手も傷付けない伝え方、コミュニケーションの方法」ですね。
アサーションの概要
アサーションとはアメリカで生まれた「自分も相手も大切にするコミュニケーション」のことです。
具体的には、
・自分を大切にするために、自分の気持ちや主張はしっかり伝える。
・相手を大切にするために、傷付けない言い方や伝わりやすい言い方を選ぶ。
ということです。
人はだれでも自分の思っていることを伝えて良いのです。
ただし、大前提として伝える相手を不快にしない言い方を選ばなければなりません。
□頼みごとをなかなか断れない。
□自分の意見で相手を無理やり丸め込んでしまう。
□相手に自分の気持ちをうまく伝えられない。
こんな人はアサーショントレーニングをして、より良い人間関係を築いていきましょう!
自己表現のためのアサーションのポイント
自己表現のためのアサーションのポイントは以下の通りです。
その1 自分の気持ちを客観的に確かめる。
その2 気持ちを相手に伝え、相手がどう思うか観察する。
その3 自分の気持ちも相手の気持ちも尊重する。
・その1 自分の気持ちを客観的に確かめる。
まずは、自分の気持ちを確かめて、客観的な目線で見てみることからはじめましょう。
赤ちゃんの頃は泣くことで自分の気持ちを表現してきましたよね。
それが成長して大人になるにつれて、わがままを言ってはいけない・言っても無駄だと自分の気持ちに蓋をしてしまうようになるのです。
それはごくごく自然なことですが、今まで蓋をしていた気持ちや湧き出てもすぐに消してしまっていた感情を確かめましょう。
そうはいっても、なかなか自分の気持ちをうまく整理できないよ!
という方は、考え方を一人称ベースで考えてみましょう。
「私は○○だと思う」「そんな言い方されたら私は悲しい」などです。
優しい人ほどこういった感情を表に出すことが難しいと思いますが、少しづつトレーニングしていきましょう。
・その2 気持ちを相手に伝え、相手がどう思うか観察する。
確かめた自分の感情で「伝えることが自分のためにも相手のためにも大切だ」と思えたら、まずは相手に伝えてみましょう!
とはいってもいきなり大きな感情を伝えたり、目上の人に伝えるのはリスクが大きすぎます。
まずは、身近な友人や家族に今まで言いずらかった小さな自分の思いを伝えてみましょう。
簡単な事からで構いません。
そして、絶対に忘れてはいけないのが伝えた後に相手がどう思うか観察することです。
自分の感情を言いっぱなしでは、自分は大切にできても、相手を大切にできていませんよね。
自分の感情を伝えて相手にうまく伝わっていないと思うなら、伝え方をもう少し考えてみる必要がありますね。
伝わっていても了承してくれない場合は、相手の意見も自分の意見も尊重した落としどころを見つける必要があります。
・その3 自分の気持ちも相手の気持ちも尊重する。
自分の気持ちを伝える上で、相手の気持ちも尊重しなければなりません。
相手がどう思うかを観察し、自分の感情を伝えたことで相手が不快に思っていないかを知ることが大切です。
基準は客観的にみることですね。
「自分と相手」を「AさんとBさん」のように見ると公平な目線で物事を見れます。
そうすると、自分のわがままなのか、相手のわがままなのかが見えてくると思います。
そして、
相手を大切にするあまり自分の感情を伝えるのが苦手な人は
その大切な相手と同じくらい自分を大切に思ってください。
逆に自分が間違っていると思っていても自分の感情を抑えきれない人は
自分と同じだけ相手の意見を大切にしてください。
「人はだれもがその人らしく居て良い。
自分は自分らしく居て良いし、相手も相手らしく居て良い」のです。
それが、アサーションというコミュニケーション方法なのです。
アサーショントレーニング法
アサーショントレーニングにDESC法というもがあります。
・describe(説明する)
・express(表す)
・specify(提案をする)
・choose(選択する・代替案を述べる)
の四つの頭文字をとってDESC法と呼びます。
例えば、あなたが大量の仕事を抱えている時に同僚に仕事の手伝いを頼まれたとします。
自分の抱えている仕事の量および重要度と、相手から頼まれた仕事の重要度を比較して断るほうが良いと思ったなら、
・事実を客観的に説明します。
ここで主観や感情は入れないこと。
例)私はいま普段より多くの仕事を抱えています。
これ以上の仕事を抱えると期日が間に合わなくなってしまいます。
・自分の状況や考え方を表します。
例)今は申し訳ありませんがその仕事を引き受けることができません。
・代替案などを指定します。
例)他の人を当たっていただくか、なんとか自身で頑張ってくれませんか。
・相手の反応を見て最終的にどうするか選択します。
例1)他の手伝ってくれそうな人を探すのを手伝いますね。
例2)もしも、私の仕事が予定よりはやく終わりそうならばその時手伝いますね。
みなさんも、自分の気持ちを相手に伝えるのが難しい!と感じたなら
このDESK法を活用してみてください。
まずは、頭の中でなんどもシュミレーションを繰り返すだけでも伝え方が向上しますよ!
以上が「自分も相手も大切にするコミュニケーション」アサーションの解説です。
アサーションは仕事上のコミュニケーションだけでなく、友人関係や恋人・夫婦関係でもとっても有効です。
特に夫婦などの家族間では付き合いが長く「言わなくても理解してくれている」と自分の都合の良い勘違いをしてしまうものです。
たとえば、喧嘩などでお互い普段我慢している言いたいことを言い合うと、喧嘩前よりお互いの理解が深まった!というような経験がありませんか?
その理解の深まりを喧嘩せずに、穏やかな話し合いでできるのがアサーションなのです。
これを日常的に行える関係性であれば、とっても素敵だと思いませんか?
はじめは難しいです。
失敗を繰り返しながらでも少しずつ続けていけば必ず今より良くなります。